10-metrics-to-watch-in-google-analyticsユーザー行動を可視化!Googleアナリティクスで見るべき指標10選(2025年最新版)
-
株式会社REPRESENT(レプリゼント)事業内容ホームページ制作ユーザー行動を可視化!Googleアナリティクスで見るべき指標10選(2025年最新版)
ホームページ制作
2025.11.11
ユーザー行動を可視化!Googleアナリティクスで見るべき指標10選(2025年最新版)
はじめに:GA4時代の分析は「行動の物語」を読むこと
WebサイトやLPを改善するうえで欠かせないのが「ユーザー行動の可視化」。
GA4(Googleアナリティクス4)では、従来の“セッション重視”から“イベント中心”のモデルに変わり、ユーザーの細かな動きを正確に追えるようになりました。
この記事では、「結果に直結する10の指標」を中心に、
どのように読み解けば改善につながるのかをわかりやすく解説します。
エンゲージメント率(Engagement Rate)
どんな指標?
「サイト訪問者のうち、実際に何らかの行動を取った人の割合」。
GA4では「10秒以上滞在・2ページ以上閲覧・コンバージョン発生」のいずれかを満たしたセッションを“エンゲージメントあり”とみなします。
活用ポイント
- LPなら 50%以上 が理想。
- 数値が低ければ「ファーストビューが弱い」「読み込み速度が遅い」可能性大。
- ヒートマップやLCP指標と併せて分析すると、離脱原因が見えやすくなります。
平均エンゲージメント時間(Average Engagement Time)
どんな指標?
1回のセッションでユーザーがどれだけ「実際に操作していたか」を計測。
ブラウザがアクティブでない時間は除外されるため、“実際の興味度”が数値化できます。
活用ポイント
- 平均60秒未満ならコンテンツの密度を見直す。
- 動画やインタラクティブ要素を加えると滞在が延びやすい。
- LP改善では「1分以上」を目標に。
スクロール深度(Scroll Depth)
どんな指標?
どこまでページをスクロールしたかをイベントとして可視化。
ユーザーが“どのセクションで離脱したか”を定量的に把握できます。
活用ポイント
- 50%未満で離脱 → ファーストビュー or 導入文が弱い。
- 90%到達率が低い → CTA(ボタン)位置を中段にも配置して再テスト。
- GA4では
scrollイベントをGTMで分割設定しておくと分析が容易。
コンバージョン率(CVR:Conversion Rate)
どんな指標?
目的(購入・登録・問い合わせ)を達成した割合。
GA4では任意のイベントを「コンバージョン」として指定可能。
活用ポイント
- CVR = コンテンツ品質 × UX × 訴求力。
- 数字だけでなく「どの流入経路が貢献したか」も同時にチェック。
- パス探索レポートでコンバージョン直前の行動を追うと改善案が見える。
直帰率(Bounce Rate)
どんな指標?
従来のUAでは「1ページだけ見て離脱」。
GA4では「エンゲージメントのないセッションの割合」に定義が変更。
活用ポイント
- 高い=悪いではない。
- LPやブログでは“読了後に離脱”も多いため、エンゲージメント率とセットで評価。
- SNS流入は直帰率が高めでも問題なし。
新規ユーザー数(New Users)
どんな指標?
初めてサイトを訪問したユーザー数。リピーターとのバランスを見ることで、集客の新陳代謝を把握できます。
活用ポイント
- 新規が多い → 集客施策(広告・SEO)が機能。
- リピーター比率が高い → ブランドロイヤルティが高い証拠。
- GA4の「ユーザー属性」×「新規ユーザー」で地域や年齢層を分析。
イベント発生数(Event Count)
どんな指標?
クリック・動画再生・フォーム入力など、ユーザー行動をイベント単位で記録。
活用ポイント
- CTAボタン・動画再生・スクロール・ファイルDLなどを計測。
- コンバージョン未満の「行動データ」を見ることで、ファネル途中の離脱箇所が特定できる。
- GA4管理画面でイベント命名規則を統一しておくと後々の分析が楽。
流入経路(Source / Medium)
どんな指標?
ユーザーがどの経路(自然検索/SNS/広告など)から来たか。
GA4では session_source と session_medium に分かれ、複数タッチポイントも追跡可能。
活用ポイント
- 「organic / search」=SEO成果の指標。
- 「cpc / google」=広告施策のROIチェック。
- 「referral / sns」=拡散施策の成果を見える化。
- 期間を月次で比較し、リピーターと新規の差を見ると戦略修正が早い。
ページビュー数(Pageviews)/ユーザーあたりページ数
どんな指標?
どれだけ多くのページを閲覧したかを示す基本指標。
1ユーザーあたり2.5ページ以上なら、サイト回遊が良好な状態。
活用ポイント
- 内部リンク構造を改善すると自然にPVが増える。
- 「おすすめ記事」や「次の導線」を設置して回遊を促す。
- GA4の「ページタイトルとスクリーンクラス」レポートで人気ページを抽出。
離脱ページ(Exit Page)
どんな指標?
ユーザーが最後に見たページ。
「どこで終わっているか」=改善すべきボトルネックを示す。
活用ポイント
- 商品詳細ページで離脱 → 価格・レビュー不足の可能性。
- カートで離脱 → 入力ステップの多さ・安心感の欠如を疑う。
- **「離脱率 × 平均滞在時間」**で本質的な改善ポイントを絞り込む。
まとめ:指標は「つながり」で見る
GA4の強みは、単一指標ではなくイベント連鎖として“行動の流れ”を見られる点にあります。
例)
スクロール深度 75% → CTAクリック → コンバージョン
↓
この3イベントをつなげてファネルを設計すれば、「どこで止まったか」が即わかる。
見るべき10指標のおさらい
- エンゲージメント率
- 平均エンゲージメント時間
- スクロール深度
- コンバージョン率
- 直帰率
- 新規ユーザー数
- イベント発生数
- 流入経路
- ページビュー数
- 離脱ページ
実践:GA4+Lookerで「可視化ダッシュボード」を構築しよう
- データソース:GA4+Google広告+Search Console
- 可視化ツール:Looker Studio(旧Data Portal)
- おすすめチャート構成
- セッション推移(折れ線)
- ページ別CVR(棒グラフ)
- スクロール率ヒートマップ(表)
- 流入経路別CVR(円グラフ)
データを“毎日見る仕組み”があれば、改善スピードは確実に上がります。
GA4は「数字を眺めるツール」ではなく、「次のアクションを導く羅針盤」です。