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LPサイト制作ブログ

2025.4.16

初心者向け:データに基づくランディングページ改善入門

ランディングページ(LP)は、広告や検索結果から訪問者を特定のアクション(商品購入、資料請求、問い合わせなど)に誘導するための重要な役割を持つページです。
しかし、見た目や感覚だけで作られたLPでは、期待する成果(コンバージョン)を上げることは難しく、データに基づいた改善 が必要です。

本記事では、初心者向けに、データに基づいてランディングページを改善するための考え方やステップ、活用ツールなどをわかりやすく解説します。

なぜデータに基づく改善が重要なのか?

感覚だけでは成果が安定しない

LPの改善において、「デザインがかっこいい」「文章がキレイ」といった主観に頼ると、
訪問者の行動や反応を見落としてしまう可能性があります。

データを活用すれば、次のような判断が可能になります

✅ どこで離脱しているか
✅ どのボタンがクリックされているか
✅ どの流入元がコンバージョン率が高いか

小さな改善の積み重ねが大きな成果に

LPは、1つの要素を変えるだけでも成果が劇的に変わることがあります。
たとえば

  • CTAボタンの色を変更 → クリック率が25%向上
  • キャッチコピーを変更 → CVRが15%改善
  • ファーストビューに口コミを追加 → 離脱率が30%低下

このような改善を 「なんとなく」ではなく、「データに基づいて」実施する ことで、
再現性と安定性のある成果につながります。

データ活用のための基本ツール

Google アナリティクス(GA4)

GA4は無料で使えるアクセス解析ツールで、以下の情報が得られます

✅ セッション数(訪問回数)
✅ 滞在時間・スクロール率
✅ コンバージョン率
✅ 流入元(広告・SNS・検索エンジンなど)

特にチェックすべきポイント

  • 直帰率:最初のページで離脱した割合
  • コンバージョン率(CVR):目標アクションを実行した割合
  • 平均エンゲージメント時間:ユーザーが興味を持って閲覧した時間

ヒートマップツール(UserHeat、Mouseflowなど)

ヒートマップとは、ユーザーの行動(どこをクリックしたか、どこまでスクロールしたかなど)
視覚的に可視化するツールです。

ヒートマップからわかること
✅ CTAボタンがクリックされているか?
✅ ユーザーはどこで読むのをやめたか?
✅ 関係ない場所がクリックされていないか?

フォーム解析ツール(formrun、KARTE Formなど)

フォームでの離脱が多い場合、どこがボトルネックになっているかをチェックします。

✅ どの項目で入力が止まっているか?
✅ 入力ミスが多発している項目はどこか?
✅ 入力項目が多すぎないか?

データに基づく改善のステップ

STEP 1:目標を明確にする

まずは「何を改善したいのか?」を設定します。

  • 購入率を1.5%から2.0%にしたい
  • 問い合わせ数を月50件から100件に増やしたい
  • 広告からの直帰率を60%から40%に下げたい

STEP 2:現状を把握する

Googleアナリティクスやヒートマップで、現在の数値を取得します。

  • どこで離脱しているか?
  • どの流入元が良いパフォーマンスを出しているか?
  • どの要素がクリックされているか?

STEP 3:仮説を立てる

データをもとに、「この要素を改善すれば成果が上がるのでは?」という仮説を立てます。

  • ファーストビューに価格を入れていない → ユーザーが不安で離脱しているのでは?
  • フォームが7項目あり、途中離脱が多い → 入力項目が多すぎるのでは?

STEP 4:改善案を実施(A/Bテスト)

仮説に基づいて改善し、可能であればA/Bテストを行います。

Aパターン:現状のまま
Bパターン:仮説に基づいた改善案

✅ 例:ボタンの文言「申し込む」→「無料で試してみる」
✅ 例:テキストを減らして画像中心にする

STEP 5:結果を評価し、再実施

改善の結果、数値がどう変化したかを評価します。

  • CVRが上がったか?
  • 離脱率が下がったか?
  • フォーム完了率が改善したか?

数値が改善された場合は本格導入。改善されなかった場合は別の仮説を立てて再チャレンジします。

初心者が取り組みやすい改善ポイント

ファーストビューの改善

✅ キャッチコピーを明確にする(「今だけ50%OFF」など)
✅ 商品のイメージ画像を変更してみる
✅ CTAボタンの色・文言を見直す

フォームの簡略化

✅ 入力項目を3〜5つ程度に減らす
✅ エラー表示をわかりやすくする
✅ フォーム前に「よくある質問」を設置し不安を軽減

CTAの配置と表現

✅ 「今すぐ申し込む」→「無料で試す」などの文言変更
✅ スクロール位置に合わせてCTAを複数設置
✅ ページ下部に固定CTAボタンを設置(モバイル向け)

離脱ポイントへの対策

✅ ヒートマップで離脱ポイントを特定し、そこに再アピール要素を追加
✅ セクションの順番を変更して訴求力を強化

まとめ

LPは感覚ではなく、データに基づいて改善することが成果への近道
Googleアナリティクス、ヒートマップ、フォーム解析を活用して現状把握
目標→現状→仮説→改善→評価→再改善のサイクルを回す
初心者でも取り組みやすい改善ポイントから着手する

LPは1回作ったら終わりではありません。
常にテスト・改善を繰り返しながら育てていくことが、成果につながるLPの最大の秘訣です。