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コーポレートサイト制作ブログ

2025.8.5

Googleアナリティクスでコーポレートサイトの効果を分析する方法

コーポレートサイトは、企業の信頼性やサービスの魅力を伝える重要なプラットフォームです。
しかし、「作って終わり」ではなく、その効果を継続的に測定・改善していくことが、
成果につながる運用の鍵となります。そこで活用したいのが「Googleアナリティクス(GA)」です。

本記事では、Googleアナリティクスを使ってコーポレートサイトのパフォーマンスを可視化し、
改善につなげる方法について詳しく解説します。

コーポレートサイトの目的を明確にする

Googleアナリティクスを使う前に、まずサイトの目的を明確にしておく必要があります。
目的が異なれば、見るべき指標も異なるためです。

一般的なコーポレートサイトの目的

  • 企業情報の発信(IR、会社概要、沿革)
  • 問い合わせの獲得(営業リードの獲得)
  • 採用エントリーの促進
  • ブランドイメージの醸成
  • サービス・製品の訴求

目的を明確にしたうえで、「誰に」「どんな行動をしてほしいか」を想定することが重要です。

Googleアナリティクスで分析するべき基本指標

Googleアナリティクスでは、サイトのさまざまな数値を取得できますが、
コーポレートサイトの評価に特に重要な指標は以下の通りです。

セッション数とユーザー数

  • セッション数:訪問回数
  • ユーザー数:訪問したユニークな人数

まずはどれだけの人がサイトを訪れているかを確認します。
目標を立て、週・月単位で推移を追うことが基本です。

直帰率・離脱率

  • 直帰率:1ページだけ見て帰った割合
  • 離脱率:そのページを最後に離脱した割合

特にトップページの直帰率が高い場合は、
導線設計やファーストビューの訴求内容に問題がある可能性があります。

滞在時間・ページビュー数(PV)

  • 平均滞在時間:ユーザーがサイトに滞在した時間
  • ページビュー数:ユーザーが閲覧したページの数

サービス紹介ページや採用情報など、重要ページでの滞在時間をチェックしましょう。

コンバージョン(CV)

  • 問い合わせフォームの送信
  • 資料ダウンロード
  • 採用エントリー

これらはすべてコンバージョン(CV)として設定できます。
GAでは「目標(Goal)」として計測設定を行う必要があります。

Googleアナリティクスの活用ステップ

では実際に、どのようにGoogleアナリティクスでサイトの効果を分析すればよいのでしょうか。
順を追って解説します。

初期設定:目標設定とイベントトラッキング

  • **問い合わせ完了ページ(Thank youページ)**に到達したらCVとカウントされるように設定
  • ボタンやダウンロードリンクのクリックも、イベントトラッキングで測定可能

[管理] > [目標] から設定を行います。

流入チャネルの分析(集客 > トラフィック獲得)

どの媒体(チャネル)からアクセスが来ているかを確認できます。

  • Organic Search(自然検索)
  • Direct(直接流入)
  • Referral(被リンク)
  • Social(SNS)
  • Paid Search(広告)

たとえば、検索からの流入が少ない場合はSEO強化が必要。
SNS経由のアクセスが多ければ、投稿の内容が評価されているということです。

コンテンツの分析(エンゲージメント > ページとスクリーン)

どのページが多く見られているか、離脱率が高いページはどこかを分析します。

  • よく読まれているページ=ユーザーの関心が高い
  • 離脱率の高いページ=改善の余地がある

改善が必要なページは以下のように特定できます:

markdownコピーする編集する1. アクセスが多いのに離脱率が高い → 導線設計に課題
2. アクセスが少ないがCVに貢献している → 流入強化の価値あり

ペルソナ別のユーザー行動を分析する方法

BtoB企業では「担当者」「決裁者」「学生(採用)」など、複数のペルソナが訪問します。
これらを区別して見るためには、セグメントやカスタムディメンションの活用が効果的です。

セグメントでユーザー層を分ける

  • 新規ユーザー vs リピーター
  • PC vs モバイル
  • 特定地域からのアクセス(地方企業の場合)

各セグメントごとにCV率や行動を比較することで、改善すべきターゲットが明確になります。

カスタムディメンションの活用(GA4)

GA4では、URLのパラメータやユーザー属性をもとに細かく分類することが可能です。

改善施策を考えるためのデータの読み方

数字を眺めるだけでは意味がありません。「なぜこの数字なのか?」を考えることが、
サイト改善の第一歩です。

よくある改善視点

課題可能な原因改善施策例
直帰率が高いファーストビューの訴求不足/導線不足ヒーローバナー改善、CTA設置
滞在時間が短いコンテンツが読みづらい/導線がない構成見直し・装飾追加
問い合わせが少ないCTAが目立たない/フォームが長いCTAデザイン改善、ステップフォーム導入
モバイルのCV率が低いレイアウト崩れ/速度遅延モバイルUI最適化、LCP改善

より高度な分析:GA4 × ヒートマップ連携

GA4では詳細なユーザーの動きも取得可能ですが、「どこまでスクロールしたか」
「どこをクリックしたか」はヒートマップツール
(例:Microsoft Clarity、Mouseflow、UserHeat)と併用するのが効果的です。

ヒートマップでわかること

  • よくクリックされている要素
  • スクロール離脱位置
  • 読まれていないコンテンツ

GAでは見えない「体験の質」を数値でなく視覚的に把握できます。

定期レポートと改善サイクルの構築

分析は一度きりでなく、定期的に実施することが重要です。

レポート項目例(月次レポート)

  • アクセス推移(前月比/前年同月比)
  • コンバージョン数と率
  • 流入チャネル別のCV率
  • 離脱ページTOP3
  • 改善施策とその結果

Google Looker Studio(旧:Googleデータポータル)を使えば、自動でレポートを作成・共有可能です。

まとめ

Googleアナリティクスを活用すれば、コーポレートサイトの「どこが良くて」
「どこを改善すべきか」が明確になります。
特にBtoB企業や採用重視のサイトにおいては、
データに基づいた判断と改善のPDCAが大きな成果を生み出します。

  • サイトの目的を明確にする
  • 基本指標を定期的にモニタリング
  • ページごとの成果を可視化
  • セグメントでユーザー行動を深掘り
  • ヒートマップで直感的に問題点を確認
  • レポート化して継続的に改善

Googleアナリティクスを“見える化ツール”として賢く活用し、
コーポレートサイトのパフォーマンスを最大化していきましょう!