introduction-to-web-marketing-metrics-understanding-from-scratchはじめてのWebマーケティング指標入門:ゼロから理解しよう

ブログ

2025.8.1

はじめてのWebマーケティング指標入門:ゼロから理解しよう

「Webマーケティングって、数字ばっかりで難しそう…」
そんな不安を抱えるあなたへ。

実は、マーケティングで使う“指標”には、いくつかの基本を押さえるだけで、
全体がつながって見えてくる構造があります。
この記事では、ゼロから学べる「Webマーケティング指標の基本」を丁寧に解説します。

読み終えるころには、PVやCVR、CPAなどの指標がどう活かせるのかがきっと見えてくるはずです。

なぜ「指標」が大切なのか?

Webマーケティングは「数字で成果を可視化できる」ことが最大の魅力です。
広告・SEO・SNS・LP(ランディングページ)など、
すべての施策は“どれだけ成果があったか”を定量的に把握できます。

指標は、

  • 現状の把握
  • 改善ポイントの発見
  • 成果の評価
    という3つの役割を担います。

つまり、「数字を見れば次にやるべきことがわかる」状態を作るために、
指標の理解は必要不可欠なのです。

指標は4つのステージで整理しよう

Webマーケティングで登場する指標は、目的別に分けると理解しやすくなります。

ステージ目的主な指標
認知多くの人に届けるインプレッション(IMP)、リーチ、表示回数
集客サイトに来てもらうクリック数(Click)、CTR、セッション数、PV
接客興味を持たせる滞在時間、直帰率、スクロール率、ページ遷移数
CV獲得行動してもらうコンバージョン数、CVR、CPA、LTV

1つずつ詳しく見ていきましょう。

ステージ①:認知のための指標

インプレッション(IMP)

広告や投稿がユーザーに「表示された回数」のこと。
TwitterやInstagramなどSNSでもよく使われます。

リーチ

広告や投稿を「見た人数」。
IMPとは異なり、“1人に何回見せても1カウント”です。

使いどころ

→ 新商品の告知やブランド認知の拡大時にチェック

ステージ②:集客のための指標

クリック数(Click)

広告やリンクがクリックされた数。

CTR(Click Through Rate)

クリック率=「表示に対してどれだけクリックされたか」

CTR = クリック数 ÷ 表示回数 × 100

セッション数

ユーザーがWebサイトに訪れた“訪問回数”。再訪問もカウントされます。

PV(ページビュー)

ページが閲覧された回数。1人で複数ページ見たらPVも複数カウント。

使いどころ

→ 広告・SNS・検索など、どの集客施策が有効かを判断

ステージ③:接客(サイト内行動)のための指標

滞在時間

ページにどれだけの時間滞在したか。
読まれているかの指標になります。

直帰率

ユーザーが1ページだけ見てサイトを離れた割合

直帰率が高い原因例

  • 内容が期待と違う
  • 誘導が不十分
  • 表示速度が遅い

スクロール率・クリック率(ヒートマップ)

どこまで読まれたか、どのボタンが押されているかを分析。

使いどころ

→ LPやブログ記事、サービスページの「読みやすさ」や「導線設計」を改善

ステージ④:CV(コンバージョン)獲得のための指標

CV(コンバージョン)

目標となる行動(購入・資料請求・問い合わせなど)をしてくれた回数。

CVR(Conversion Rate)

コンバージョン率=訪問者に対して、どれだけの人が目標を達成したか

CVR = コンバージョン数 ÷ セッション数 × 100

CPA(Cost Per Acquisition)

1件のCVを獲得するためにかかった広告費。

CPA = 広告費 ÷ CV数

LTV(ライフタイムバリュー)

1人の顧客が長期的にもたらす売上。サブスク型やリピート商材では超重要。

LTV = 平均購入単価 × 購入回数

使いどころ

→ 広告の費用対効果の判断や、継続率を上げる施策の指標に。

初心者がやりがちな「数字の見方」NG例と対策

NGな見方なぜ危険?正しい見方
PVが多い=良い記事CVにつながっていないかもしれない滞在時間やCVRと合わせて判断
CPAが安い=良い広告CVの質が悪い可能性もCV後のLTVや継続率も見る
CV数だけを見る流入元やデバイス差があるセグメント別に分析

ツールで指標を見える化しよう

初心者にも使いやすい代表的ツールを紹介します。

Google Analytics(GA4)

  • サイト流入、CVR、セッション、ページ遷移など一通り見られる無料ツール

Google Search Console

  • 検索ワード・クリック数・表示回数などSEO対策に必須

SNSインサイト

  • XやInstagramに備わっている投稿ごとのインプレッション・保存数など

ヒートマップ(Clarity、UserHeatなど)

  • ページ内のユーザー行動を視覚的に確認可能

指標を見て“次のアクション”を考えよう

数字を見るだけでは意味がありません。
分析結果から「どう改善するか?」を考えることがマーケティングです。

例1:CVRが低い

→ LPの訴求軸やCTAボタンを変更、A/Bテストを実施

例2:滞在時間が短い

→ ファーストビューに動画を追加、構成を再設計

例3:直帰率が高い

→ コンテンツの質を見直し、内部リンクで回遊を促進

まとめ:数字が読めればマーケはもっと楽しくなる!

はじめてWebマーケティングに触れるとき、たくさんの指標に圧倒されるかもしれません。
でも、すべての数字には「意味」があります。

目的に応じて見る指標を選び、仮説を立てて検証していくことで、
「感覚ではなく、確かな根拠に基づいた施策」が実行できるようになります。

最後に:はじめての指標チェックリスト

  • サイト訪問数(セッション数)は?
  • CVRは何%か?
  • 広告費に対してCPAは適正か?
  • 滞在時間や直帰率はどうか?
  • どのチャネル(SNS/検索/広告)がCVに貢献している?

このチェックリストを起点に、あなたのマーケティングを“見える化”していきましょう!