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株式会社REPRESENT(レプリゼント)ブログKPIと目標の違いって?新入社員がつまずくポイントをやさしく解説
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2025.8.19
KPIと目標の違いって?新入社員がつまずくポイントをやさしく解説

新入社員研修やOJTでよく耳にする「KPI(Key Performance Indicator)」という言葉。
しかし、同じタイミングで「目標」や「KGI」も登場するため、頭の中でごちゃごちゃになってしまう人も少なくありません。
- 目標は最終的に達成したいゴール
- KPIはそのゴールに向かうための中間指標
と一言でまとめられますが、実務で使うときにはもっと細かい理解が必要です。
今回は、新入社員が混乱しやすいポイントを押さえながら、
KPIと目標の違いをわかりやすく解説していきます。
まず押さえておきたい「目標」とは?
目標の定義
目標とは「最終的に到達したい状態や成果」のことです。
たとえば営業部門なら「年間売上1億円達成」、マーケティング部門なら
「新規顧客獲得数1,000件」といった具合です。
特徴
- ゴールそのもの
- 長期的(半年〜1年)スパンで設定されることが多い
- 「やるべきこと」ではなく「なりたい状態」を示す
例
- 年間売上1億円を達成する
- 顧客満足度90%以上を維持する
- 新規市場でシェア10%を確保する
KPIとは何か?
KPIの定義
KPI(Key Performance Indicator)は「重要業績評価指標」と訳されます。
目標に到達するための進捗を数値化して追跡するための指標です。
特徴
- ゴールまでの“通過点”を数値で表す
- 多くは短期(週・月)スパンで追いかける
- 達成度を継続的に確認し、改善に活かせる
例
- 月間問い合わせ件数300件
- メール開封率25%以上
- ウェブサイトのCVR(コンバージョン率)3%以上
KPIと目標の関係性
「地図とチェックポイント」のイメージ
目標はゴール地点(例:富士山の山頂)です。
KPIは山頂に到達するために設定された中間地点(五合目、八合目)のようなものです。
- 目標:山頂に到達する
- KPI:五合目まで2時間以内、八合目まで4時間以内
このように、KPIは「進んでいる方向が正しいか」
「予定通り進めているか」を確認する役割を持ちます。
新入社員がつまずくポイント
KPIを目標だと思い込む
よくあるのが「月間CVR5%」を最終ゴールだと誤解するケース。
しかしCVRはあくまで途中経過であり、本来の目標は「売上や顧客数の増加」です。
KPIが数字でない
「SNSを頑張る」「お客様とたくさん話す」など曖昧な表現はKPIになりません。
KPIは必ず測定可能な数値で設定する必要があります。
KPIが多すぎる
新人のうちは、あれもこれも指標にしてしまいがちですが、多すぎると管理が複雑化します。
重要なものを3〜5個程度に絞るのが理想です。
KPIと目標の設定手順(初心者向け)
ステップ1:目標を決める
- 会社の方針や部署の戦略と整合性をとる
- SMART原則(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)を意識する
ステップ2:KGIを設定する
- 目標を数値化した最終指標(例:年間売上1億円)
ステップ3:KPIを決める
- KGI達成に直結する中間指標を特定
- 過去データや業界平均を参考に数値を設定
ステップ4:定期的に振り返る
- KPIは状況に応じて見直し可能
- 達成できない場合は原因分析と改善策を検討
事例:新入社員が関わったKPI運用
ケース1:営業部のKPI
- 目標:年間売上1億円
- KGI:契約件数200件
- KPI:月間アポイント件数50件、成約率20%
新人は「アポイント件数の増加」にフォーカスし、電話やメール営業を強化。
結果、KPI達成がKGI達成に直結した。
ケース2:マーケティング部のKPI
- 目標:新規顧客獲得数1,000件
- KGI:ウェブ経由の契約500件
- KPI:月間サイト訪問者数20,000PV、CVR2.5%
SNS運用と広告出稿を連動させ、訪問者数を増やすことでKPIをクリアし、最終目標に近づけた。
KPI運用のコツ
- シンプルにする:重要度の高い指標に絞る
- 見える化する:ダッシュボードやグラフで進捗を共有
- 巻き込む:チーム全員でKPIを意識する
- 改善サイクルを回す:PDCA(Plan-Do-Check-Act)を習慣化
まとめ
- 目標=最終的に達成したいゴール
- KPI=そのゴールに向けた中間指標
- 新入社員は「KPIを目標と混同する」「数値化しない」などのミスに注意
- KPIは定期的に見直し、改善サイクルを回すことが成功のカギ
目標とKPIを正しく理解し、日々の業務に落とし込むことで、着実に成果を積み上げていけます。