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2025.11.2

デジタルメモ×リマインダーで“忘れない学習”を実現

── 記録するだけで終わらない、“思い出す仕組み”のつくり方

覚えたはずの内容をすぐ忘れてしまう理由

「昨日勉強した内容を、もう思い出せない…」
「メモは取っているけど、振り返らないまま終わってる」

こんな経験、ありませんか?
勉強や仕事のインプットをしても、
思い出す仕組み(リマインド)がないと記憶は薄れていくのが人間の脳の性質です。

ドイツの心理学者・エビングハウスによる「忘却曲線」では、

人は1日後に約70%を忘れ、1週間後には90%を忘れる
と示されています。

つまり、“メモを取るだけ”では不十分。
「記録」と「リマインド」を組み合わせることで、学びを定着させる最強のサイクルが生まれるのです。

メモは「保存」ではなく「再利用」のために取る

まず大切なのは、メモの役割を「保存」ではなく「再利用」と考えることです。

悪いメモの例

  • ただノートアプリに書きっぱなし
  • テキストが長すぎて見返す気がしない
  • どこに書いたか探せない

良いメモの条件

  • 1テーマ=1ノート(または1カード)
  • 3行以内で要点をまとめる
  • 後で検索・タグ付けしやすい

つまり、メモは「見返す前提」で設計することが重要です。
そのためには デジタルツールの特性(検索・タグ・リンク・通知など)をフル活用します。

おすすめのデジタルメモツール3選

① Notion

ブロック構造で自由に学習ノートを作れる万能ツール。

  • タグ・リンクで知識をつなげやすい
  • 「リマインダー」機能で復習通知を自動化可能
  • Googleカレンダー連携で学習スケジュールと一体化

🧩 使い方例:

・「英単語ノート」に今日覚えた単語を追加
・ページの末尾に /remind me 3 days later と入力
→ 3日後にNotionからリマインドが届く

② Evernote

老舗のノートアプリで、AI検索・画像内テキスト認識が強力。

  • スマホカメラでノートや本をスキャン
  • 学習テーマごとにノートブックを整理
  • タグ+日付検索で復習がしやすい

活用例
授業や講義メモをスキャン → 「#英語 #リスニング」タグを付ける
→ 後日「#英語」で一括検索&復習

③ Google Keep

シンプルで「思いついた瞬間」に書けるスピード重視型。

  • メモ1枚=カード形式で見やすい
  • カラーフラグ・ピン留めで優先度管理
  • Googleリマインダーと同期可能

活用例

「明日の夜、TOEIC模試の単語復習」
→ Keepに書き、リマインダーを22:00に設定

これで“思い出すタイミング”を逃しません。

リマインダーを“復習装置”に変える

リマインダーは「やること通知」ではなく、“記憶の再点火スイッチ”として使うのがコツです。

リマインダー設計のポイント

  1. 記録直後に次回リマインドを設定
     → 記憶が薄れる前に“再接触”を仕掛ける。
  2. 1回目:翌日 2回目:3日後 3回目:1週間後
     → エビングハウス曲線に基づく最適な復習間隔。
  3. 1つの内容につきリマインダーは最大3回まで
     → 通知疲れを防ぎ、効率よく定着。

具体例(Notion+Googleカレンダー)

タイミング内容通知設定例
翌日今日の学習メモを見返すNotionリマインド
3日後クイズ形式で復習Googleカレンダー通知
1週間後ノート全体の再整理カレンダー再リマインド

この3段階リマインドで「忘れにくい学び」が自然に続きます。

デジタルメモ×リマインダーの組み合わせ事例

ケース①:資格試験勉強

  1. Google Keepで「暗記ポイント」を1行メモ化
  2. Notionで「章ごとのまとめノート」を作成
  3. 各ページ末尾に /remind me 3 days later
    → 自動復習通知が届く

結果、覚えた内容を忘れる前に再確認でき、“記憶漏れ”が激減

ケース②:プログラミング学習

  1. コードメモやエラー解決ログを Obsidian に記録
  2. 毎週金曜に「過去ログを振り返る」タスクをGoogleカレンダーに設定
  3. 週次レビューで「過去の失敗・成功」をタグ付け

コードのパターン記憶が強化され、同じエラーを繰り返さなくなる

ケース③:語学学習

  1. Ankiで単語カードを作成(自動リマインド付き)
  2. Notionで「学んだ表現メモ」を日付ごとに整理
  3. 「過去1週間のノート」を毎週日曜に見返す

→ “使える英語表現”として定着し、アウトプット力もアップ

自分専用「学習リマインドシステム」を作る

ステップ1:記録ツールを1つに決める

複数アプリを使いすぎると混乱の元。
まずは 「書く場所を固定」 することが第一歩です。

  • 日々の学習ログ → Notion
  • アイデア・気づき → Google Keep
  • 長期整理 → Evernote

ステップ2:ルールを明文化する

「どんなメモをどこに書くか」「どのタイミングでリマインドするか」をルール化しておくと、迷いが減ります。

  • 「新しい知識」→ 1日後リマインド
  • 「復習したいテーマ」→ 3日後
  • 「定期的に見たい資料」→ 毎週日曜9時

ステップ3:自動化で“考えなくても続く”仕組みに

ZapierやIFTTTを使えば、Notionのページ更新 → Googleカレンダーに自動登録
など、「書いた瞬間リマインド」が自動化できます。

デジタルメモ×リマインダーの効果を最大化する習慣

  1. メモは“記録後すぐに要約”
     → 見返した時に理解しやすい。
  2. 復習は“通知されたら3分だけ”でもOK
     → ハードルを下げて継続。
  3. 毎週の“メモ整理タイム”を設ける
     → 情報の整理力・記憶力の両方が向上。

こうした仕組みを続けると、
「忘れる前に思い出す → 記憶が定着 → 学習効率が上がる」
という理想的な学びの循環が生まれます。

まとめ:記録するだけでは“学び”は完結しない

  • デジタルメモで「知識を記録」
  • リマインダーで「記憶を再起動」
  • 復習の仕組みで「定着を保証」

この3ステップを組み合わせることで、「忘れない学習」があなたの習慣になります。

今日の行動
今使っているメモアプリに、“3日後に見返すリマインド”を1つ設定してみよう。

その小さな一歩が、あなたの「記憶力」と「学びの継続力」を劇的に変えていきます。