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2026.9.3
Web制作で使えるAI活用術10選|制作時間を短縮しながら品質も高める実践テクニック
「AIを使うと本当に仕事は早くなるの?」
「Web制作でAIをどう活用すればいいのか分からない。」
「ChatGPTは使っているけれど、もっと実務で役立てたい。」
生成AIの進化によって、Web制作の現場は大きく変わり始めています。
以前は何時間もかかっていた作業が、AIを活用することで数十分、場合によっては数分で終わるケースも増えています。
しかし、AIは「魔法のツール」ではありません。
AIにすべてを任せるのではなく、人が考えるべき部分とAIに任せる部分を上手に分けることが重要です。
AIが作ったコードや文章をそのまま使うだけでは、品質や安全性に問題が残る可能性があります。
一方で、目的を明確にし、AIへ適切な指示を出し、出力内容を確認・改善できれば、制作スピードだけでなく、提案力や品質まで高められます。
この記事では、Web制作の現場ですぐに使えるAI活用術を10個紹介します。
単なる時短方法ではなく、実務での使い方、具体的な指示文、確認すべきポイント、初心者が注意したいことまで詳しく解説します。
制作スピードを上げたい方や、これからAIを仕事に取り入れたい方はぜひ参考にしてください。
AIをWeb制作に導入する前に知っておきたいこと
AIを活用する前に、まず理解しておきたいことがあります。
それは、AIは「完成品を自動で作る機械」ではなく、「制作を支援するアシスタント」だということです。
AIは、文章やコードのたたき台を作ること、複数のアイデアを出すこと、エラーの原因を推測することを得意としています。
しかし、次のような判断は人が行わなければなりません。
- お客様の本当の目的は何か
- ターゲットユーザーに合っているか
- デザインがブランドに合っているか
- コードが安全に動作するか
- 法律や権利上の問題がないか
- 実際のビジネス成果につながるか
AIを使う時は、「AIに任せる」のではなく、「AIに考える材料を出してもらい、自分が判断する」という役割分担を意識しましょう。
また、クライアントの個人情報、ログイン情報、未公開の企画書、契約上の機密情報などを、そのままAIへ入力するのは避ける必要があります。
実際の案件で使う場合は、利用するAIサービスの規約や、クライアントとの契約内容も確認しておきましょう。
1. HTML・CSSのコーディングをサポートしてもらう
AIが特に活躍するのが、HTMLやCSSのコーディングです。
例えば、次のような作業をサポートしてもらえます。
- HTMLの基本構造作成
- セクションのマークアップ
- FlexboxやGridを使ったレイアウト
- レスポンシブ対応
- ボタンやカードのスタイル作成
- ホバーアニメーション
- フォームの見た目の調整
- 既存CSSの整理
ゼロからコードを書く場合、最初の構造を考えるだけで時間がかかります。
AIにたたき台を作ってもらえば、制作者は細かな調整やデザインの再現に集中できます。
例えば、次のように指示します。
「企業サイトのサービス紹介セクションをHTMLとCSSで作成してください。3つのカードを横並びにし、画面幅768px以下では1列にしてください。クラス名はBEM記法を使い、アクセシビリティにも配慮してください。」
このように、目的、構成、レスポンシブ条件、命名規則まで具体的に伝えると、出力の精度が高まります。
ただし、AIが作ったコードをそのまま採用するのは危険です。
次の点を確認しましょう。
- 見出しの階層が適切か
- alt属性が設定されているか
- class名が分かりやすいか
- スマートフォンで崩れないか
- 不要なCSSが含まれていないか
- 既存コードと競合していないか
- キーボード操作に問題がないか
AIはコードを作ることはできますが、実際のサイト全体との整合性までは自動で判断できません。
そのため、ブラウザで表示確認を行い、必要に応じて自分で修正することが大切です。
2. JavaScriptのエラー解析と機能実装に活用する
JavaScriptのエラー解決にもAIは役立ちます。
初心者の場合、エラーメッセージを見ても、どこを直せばいいのか分からないことがあります。
そのような時は、エラーメッセージ、該当コード、期待する動作、実際の症状をまとめてAIへ伝えます。
例えば、次のような指示です。
「以下のJavaScriptで、ボタンをクリックしてもメニューが開きません。期待する動作は、ボタンをクリックすると.menuにis-openクラスを追加し、もう一度クリックすると削除することです。原因と修正版コードを説明してください。」
このように、単にコードを貼り付けるだけでなく、「本来どう動いてほしいのか」を伝えることが重要です。
AIは次のような問題の切り分けに役立ちます。
- セレクタの指定ミス
- イベントが登録されていない
- JavaScriptの読み込み順
- クラス名の不一致
- null要素へのアクセス
- 非同期処理の問題
- 変数のスコープ
- ブラウザのコンソールエラー
ただし、AIの説明が正しいとは限りません。
修正後は、必ずブラウザの開発者ツールで確認しましょう。
また、エラーを解決するだけでなく、「なぜこのエラーが起きたのか」「今後同じ問題を防ぐにはどうすればいいのか」まで質問すると、学習にもつながります。
AIを単なる修理業者として使うのではなく、原因を教えてくれる講師として活用するのがおすすめです。
3. WordPress開発を効率化する
WordPress制作では、PHP、テーマファイル、プラグイン、データベース、管理画面など、複数の要素を扱います。
そのため、AIを活用できる場面も多くあります。
例えば、次のような作業です。
- カスタム投稿タイプの登録
- カスタムタクソノミーの作成
- WP_Queryの組み立て
- ACFの値の出力
- 条件分岐の作成
- ページネーションの実装
- functions.phpの整理
- PHP8に対応した書き方への修正
- WordPressのフックの使い方
- テーマ内コードのリファクタリング
例えば、次のように依頼できます。
「WordPressで『お知らせ』というカスタム投稿タイプを作成してください。管理画面に表示し、タイトル、本文、アイキャッチ画像を使用できるようにしてください。functions.phpへ記述するコードとして、各処理の意味も説明してください。」
このように、使用場所や必要な機能を明確にすると、実務で使いやすいコードが得られます。
ただし、WordPressのコードはサイト環境によって動作が変わることがあります。
使用しているテーマ、プラグイン、PHPのバージョン、WordPressのバージョンによって、適切な書き方が異なる場合もあります。
特に注意したいのは、次の点です。
- 本番環境へ直接コードを追加しない
- 必ずバックアップを取る
- ステージング環境でテストする
- functions.phpの編集前に復元方法を確認する
- ユーザー入力を適切にサニタイズする
- 権限チェックを行う
- SQLを直接扱う場合は安全性を確認する
AIが生成したコードを使う場合でも、セキュリティ対策は制作者の責任です。
「動いたから完成」ではなく、「安全に運用できるか」まで確認しましょう。
4. SEOを意識したタイトル・ディスクリプションを作成する
Webサイトを制作しても、検索ユーザーに見つけてもらえなければ成果につながりません。
そこで重要になるのが、SEOを意識したタイトルやメタディスクリプションです。
AIを使えば、複数の案を短時間で作成できます。
例えば、次の情報をAIへ伝えます。
- サイトのテーマ
- ターゲット
- 対策したいキーワード
- サービスの特徴
- 地域
- 競合との差別化ポイント
- 文字数の目安
指示例は次の通りです。
「東京都内の中小企業向けにホームページ制作を提供する会社です。対策キーワードは『東京 ホームページ制作 中小企業』です。検索ユーザーがクリックしたくなるSEOタイトルを10案、各案の意図とともに作成してください。」
AIはタイトル案を複数出すだけでなく、検索意図の整理にも活用できます。
例えば、検索ユーザーが、
- 情報収集をしたいのか
- 比較検討しているのか
- すぐに問い合わせたいのか
を分類してもらうこともできます。
ただし、AIが提案したキーワードを無理に詰め込むのは避けましょう。
検索エンジン向けではなく、実際に検索する人にとって分かりやすいタイトルを作ることが大切です。
また、SEOはタイトルだけで決まるものではありません。
- ページ内容との一致
- 情報の信頼性
- 読みやすさ
- ページ表示速度
- モバイル対応
- 内部リンク
- 構造化データ
- 定期的な更新
など、サイト全体の品質が関係します。
AIには「タイトル案を作って」と依頼するだけでなく、「検索意図とページ内容が一致しているか確認してください」と依頼すると、より実践的に活用できます。
5. ブログ記事の構成と下書きを作成する
ブログ記事の作成では、文章を書くことよりも、最初の構成を考えることに時間がかかる場合があります。
AIを使えば、記事の方向性を整理し、見出し構成を作成できます。
例えば、次のような情報を伝えます。
- 読者の悩み
- 記事の目的
- 想定読者
- 対策キーワード
- 記事の文字数
- 必ず含めたい内容
- 避けたい表現
- 自社サービスとの関連
指示例は次の通りです。
「Web制作を検討している中小企業の経営者向けに、『ホームページ制作会社の選び方』という記事を作成します。読者はWebに詳しくありません。検索意図を整理したうえで、導入文、見出し、各見出しで説明する内容、まとめまで構成してください。」
AIに構成を作ってもらった後は、自分の経験や事例を加えます。
AIだけで作った記事は、一般的な内容になりやすく、他の記事との差別化が難しくなります。
そこで、次のような情報を追加しましょう。
- 実際の制作経験
- お客様からよく聞かれる質問
- 失敗した事例
- 成果につながった改善
- 自分なりの判断基準
- 現場で使っているチェック方法
AIは文章の下書きに向いていますが、専門性や独自性を加えるのは人の役割です。
また、公開前には必ず事実確認を行いましょう。
特に、料金、法律、サービス仕様、SEO情報、技術仕様などは、古い情報や誤りが含まれる可能性があります。
AIで作成した記事は、必ず人が編集し、読者にとって本当に役立つ内容へ仕上げることが重要です。
6. 提案書・見積書・ヒアリング資料を作成する
Web制作では、制作技術だけでなく、提案や説明の力も重要です。
しかし、案件ごとに提案書や見積書の説明文を作るのは、意外と時間がかかります。
AIを使えば、クライアントの課題に合わせた提案のたたき台を作成できます。
例えば、次のような情報を整理して入力します。
- クライアントの業種
- 現在の課題
- Webサイトを作る目的
- ターゲットユーザー
- 予算
- 希望納期
- 必要なページ
- 制作後に期待する成果
指示例は次の通りです。
「地域密着型の工務店向けに、問い合わせ増加を目的としたホームページリニューアルを提案します。現在はスマートフォン対応が不十分で、施工事例も整理されていません。課題、提案内容、期待できる効果、制作後の運用方法を含む提案書の構成を作成してください。」
AIを使うことで、提案内容の抜け漏れを確認できます。
また、専門用語を分かりやすい表現へ変換することも可能です。
例えば、
「コンバージョンを改善します。」
ではなく、
「お問い合わせにつながりやすいページ構成へ見直します。」
といった表現に変えられます。
見積書についても、項目名だけでなく、作業内容や必要性を説明する文章を作成できます。
ただし、金額そのものをAIに決めてもらうのは避けましょう。
制作時間、難易度、修正回数、保守範囲、責任範囲などを考慮し、最終的な価格は自分で判断する必要があります。
AIは提案の整理に使い、価格や契約条件は自分の事業方針に基づいて決めることが大切です。
7. デザインのアイデア出しと方向性の整理に使う
デザイン制作では、最初のアイデア出しに時間がかかることがあります。
AIを使えば、複数の方向性を比較しながら、デザインの軸を整理できます。
例えば、次のような項目を相談できます。
- ターゲットに合う配色
- ブランドイメージに合うフォント
- ファーストビューの構成
- CTAの配置
- サービス紹介の見せ方
- 競合との差別化
- スマートフォンでの情報設計
- 写真やイラストの方向性
指示例は次の通りです。
「30代から50代の女性をターゲットにした美容サロンのサイトを制作します。高級感と安心感を伝えたい一方で、初めての人でも入りやすい雰囲気にしたいです。配色、余白、写真のトーン、ボタンデザイン、ファーストビューの構成を3案提案してください。」
AIに相談する時は、「おしゃれなデザイン」といった曖昧な指示だけではなく、ターゲット、目的、ブランドイメージ、避けたい印象を伝えることが重要です。
また、AIが出した案をそのまま採用するのではなく、次の観点で評価しましょう。
- ターゲットに合っているか
- 情報が見つけやすいか
- 重要な導線が目立っているか
- 色のコントラストは十分か
- 文字が読みやすいか
- ブランドの印象と一致しているか
- 競合サイトと似すぎていないか
AIは発想を広げるためのブレーンとして使うと効果的です。
最終的なデザイン判断は、ユーザーの行動やビジネス目的を考慮して行いましょう。
8. テキスト・キャッチコピー・FAQを作成する
Webサイトの印象は、デザインだけでなく文章によっても大きく変わります。
AIは、キャッチコピーやサービス紹介文、FAQなどの文章作成にも活用できます。
例えば、次のような依頼が可能です。
- ファーストビューのキャッチコピー
- サービスの特徴
- お客様の声の見出し
- CTAボタンの文言
- 採用ページの文章
- よくある質問
- メールマガジンの案内
- 問い合わせ後の自動返信文
指示例は次の通りです。
「中小企業向けに、分かりやすく丁寧なホームページ制作を提供しています。専門用語を避け、初めて依頼する経営者にも安心感が伝わるキャッチコピーを15案作成してください。安さではなく、公開後のサポートと提案力を強調してください。」
AIに複数案を出してもらうことで、自分だけでは思いつかなかった表現を見つけられます。
ただし、AIが作る文章は、抽象的で似た表現になりやすい傾向があります。
「高品質」「安心」「信頼」「未来を創る」といった言葉だけでは、具体的な魅力が伝わりません。
そこで、次のような情報を加えましょう。
- 具体的な数字
- 実際の対応内容
- 制作後のサポート
- 他社との違い
- お客様が得られるメリット
- 利用前の不安を解消する情報
また、医療、法律、金融などの分野では、表現に注意が必要です。
誤解を招く表現や、根拠のない効果を断定する表現がないか、専門家や関係機関の情報を確認しましょう。
9. テスト・コードレビュー・アクセシビリティ確認に活用する
AIは、コードを書く時だけでなく、完成したコードを確認する時にも役立ちます。
コードレビューを依頼する場合は、次のような観点を指定できます。
- 可読性
- 保守性
- パフォーマンス
- セキュリティ
- アクセシビリティ
- SEO
- ブラウザ対応
- 不要な記述
- 命名規則
指示例は次の通りです。
「以下のHTMLとCSSをレビューしてください。初心者でも理解できるように、問題点、理由、修正例の順番で説明してください。特に見出し構造、画像のalt属性、キーボード操作、スマートフォン表示、不要なCSSを確認してください。」
AIに確認してもらうことで、見落としやすい問題を発見できる場合があります。
ただし、AIによるレビューだけで品質保証が完了するわけではありません。
実際には、次のような確認も必要です。
- Chrome、Safari、Firefoxなどでの表示
- スマートフォンやタブレットでの表示
- 実際のフォーム送信
- リンク切れ
- 画像の表示
- ページ表示速度
- キーボード操作
- スクリーンリーダーでの読み上げ
- 404ページ
- OGP画像やSNS共有表示
- SSLやリダイレクト
- バックアップと復元
AIはチェックリスト作成にも使えます。
「企業サイト公開前の確認項目を、制作、SEO、フォーム、セキュリティ、アクセシビリティ、運用のカテゴリに分けて作成してください。」
このように依頼すれば、確認漏れを減らせます。
AIを品質管理の補助として使い、人による実機確認と組み合わせることが重要です。
10. 学習サポートとスキルアップに活用する
AIは、Web制作を学ぶ人にとって非常に優秀な先生になります。
分からないことを質問できるだけでなく、自分のレベルに合わせて説明方法を変えられるからです。
例えば、次のような依頼ができます。
- 初心者向けに説明する
- 具体例を使って説明する
- 練習問題を作る
- コードの穴埋め問題を作る
- 自分の回答を添削する
- 学習計画を作る
- 実務を想定した課題を出す
- 面接や営業の練習をする
指示例は次の通りです。
「HTMLとCSSを学び始めた初心者です。Flexboxを理解したいので、まず簡単な説明をしてください。その後、3つのカードを横並びにする練習問題を出し、私の回答を添削してください。」
このように、AIと対話しながら学ぶと、分からない部分をその場で解決できます。
ただし、AIに答えをすぐ出してもらうだけでは、知識が定着しにくくなります。
まず自分で考え、試し、それでも分からない部分を質問することが大切です。
また、AIにコードを書いてもらった場合は、次の質問を追加しましょう。
- このコードを1行ずつ説明してください
- 初心者が間違えやすい部分はどこですか
- 別の書き方はありますか
- この方法のデメリットは何ですか
- 実務で使う場合の注意点は何ですか
AIを答えを得るためだけに使うのではなく、理解を深めるために使うことで、実力が身につきます。
AIへ上手に指示を出すための基本構成
AIの回答品質は、指示の出し方によって大きく変わります。
初心者の方は、次の5項目を意識するとよいでしょう。
1. 役割を伝える
「あなたはWeb制作の経験豊富なフロントエンドエンジニアです。」
のように、AIへ役割を伝えます。
2. 目的を伝える
「初心者でも理解できるコードを作りたい。」
「問い合わせを増やすページを作りたい。」
など、最終的な目的を明確にします。
3. 条件を伝える
使用する言語、画面幅、対象ユーザー、文字数、納期などを伝えます。
4. 出力形式を指定する
「表形式で」
「コードと解説を分けて」
「手順を番号付きで」
など、希望する形式を指定します。
5. 確認項目を伝える
「アクセシビリティも確認してください。」
「セキュリティ上の注意点も説明してください。」
と伝えることで、より実務的な回答になります。
例えば、次のような指示です。
「あなたはフロントエンドエンジニアです。企業サイトの問い合わせフォーム周辺に設置するCTAセクションをHTMLとCSSで作成してください。ターゲットはスマートフォンを使うユーザーです。アクセシビリティとレスポンシブ対応に配慮し、コード、解説、確認項目の順番で出力してください。」
このように具体的に伝えるほど、AIの回答を実務へ活用しやすくなります。
AIを使う時に気を付けたいこと
便利だからといって、AIの答えをそのまま採用するのは危険です。
必ず、次の流れを意識しましょう。
- 目的を整理する
- AIへ具体的に指示する
- 出力内容を確認する
- 自分の環境でテストする
- 必要に応じて修正する
- クライアントへ説明できる状態にする
特に注意したいのは、情報の正確性です。
AIは、存在しない関数や古い仕様を回答することがあります。
また、コードが動いても、セキュリティ上の問題が残っている場合があります。
次のような内容は、必ず公式ドキュメントや信頼できる情報源で確認しましょう。
- WordPressやプラグインの仕様
- PHPやJavaScriptの仕様
- SEOに関する最新情報
- 法律や規約
- 個人情報の取り扱い
- ライセンスや著作権
- セキュリティ対策
さらに、クライアントの情報をAIへ入力する場合は、情報漏えいにも注意が必要です。
会社名や個人名を伏せる、具体的な数値を一般化する、機密情報を入力しないなど、情報を守る工夫を行いましょう。
AIで浮いた時間をどう使うか
AIを導入すると、制作時間を短縮できます。
しかし、空いた時間をただ別の作業で埋めるだけでは、AI活用の効果を十分に生かせません。
浮いた時間は、次のような活動に使うとよいでしょう。
- お客様へのヒアリング
- 改善提案
- ポートフォリオの更新
- SEOやマーケティングの学習
- 新しいサービスの開発
- 既存サイトの分析
- 営業資料の改善
- 保守サービスの充実
- チーム内の情報共有
- 品質チェック
AIによって作業が速くなった分、人にしかできない仕事へ時間を移すことが重要です。
例えば、これまでコード作成に3時間かかっていたものが1時間で終わるようになった場合、残りの2時間をお客様の課題分析や改善提案に使えます。
その結果、単に安く早く作る制作者ではなく、成果まで考えられる制作者として評価されやすくなります。
AI時代に求められるWeb制作者とは
これから評価されるのは、単にコードを書ける人ではありません。
AIを活用しながら、お客様の課題を解決できる人です。
制作スピードだけでは差別化が難しくなる一方で、次のような能力の価値はさらに高まります。
- ヒアリング力
- 課題発見力
- 提案力
- デザインの意図を説明する力
- ユーザー視点
- マーケティングの知識
- アクセシビリティへの理解
- セキュリティ意識
- 品質管理
- 継続的な改善力
- クライアントとの信頼関係
AIは、指示された作業を効率化することはできます。
しかし、お客様が本当に困っていることを見つけたり、社内の意見をまとめたり、予算と成果のバランスを考えたりすることは、人の役割です。
AIを使うことで、制作者は「作業者」から「課題解決を支援するパートナー」へ進化できます。
初心者がAIを導入するおすすめの順番
AIを使い始めたばかりの方は、最初からすべての作業をAIに任せる必要はありません。
次の順番で、少しずつ導入するとよいでしょう。
STEP1:文章作成から始める
ブログの構成、メールの下書き、説明文など、失敗しても修正しやすい作業から始めます。
STEP2:コードの質問に使う
HTMLやCSSの書き方、エラーの原因、コードの意味を質問します。
STEP3:既存コードのレビューを依頼する
自分で書いたコードをAIに確認してもらい、改善点を学びます。
STEP4:提案資料やチェックリストを作る
制作以外の業務にもAIを活用し、仕事全体の効率を高めます。
STEP5:自分専用のプロンプトを作る
よく使う指示文をテンプレート化し、案件ごとに内容を調整します。
最初から完璧な使い方を目指すのではなく、「毎日の作業を一つだけAIで改善する」という考え方が大切です。
今日から始められること
もしAIをまだ十分活用できていないなら、まずは一つの作業だけでもAIへ任せてみましょう。
例えば、次のような使い方がおすすめです。
- ブログ構成を作ってもらう
- HTMLのひな形を作ってもらう
- CSSの改善案を出してもらう
- JavaScriptのエラー原因を質問する
- キャッチコピーを10案作ってもらう
- 提案書の抜け漏れを確認してもらう
- 公開前チェックリストを作ってもらう
- 自分のコードを初心者向けに説明してもらう
最初は、AIの回答が思った通りにならないこともあります。
その場合は、指示を追加して改善しましょう。
「もっと具体的にしてください。」
「初心者向けに説明してください。」
「コードと解説を分けてください。」
「実務で使う場合の注意点も追加してください。」
このように対話を重ねることで、AIから必要な情報を引き出せるようになります。
まとめ
Web制作で使えるAI活用術10選をご紹介しました。
- HTML・CSSのコーディングをサポートしてもらう
- JavaScriptのエラー解析と機能実装に活用する
- WordPress開発を効率化する
- SEOを意識したタイトル・ディスクリプションを作成する
- ブログ記事の構成と下書きを作成する
- 提案書・見積書・ヒアリング資料を作成する
- デザインのアイデア出しと方向性の整理に使う
- テキスト・キャッチコピー・FAQを作成する
- テスト・コードレビュー・アクセシビリティ確認に活用する
- 学習サポートとスキルアップに活用する
AIを使う時に大切なのは、すべてを任せることではありません。
目的を整理し、AIへ具体的な指示を出し、出力内容を確認し、自分の判断で仕上げることです。
AIを単なる時短ツールとして使うだけではなく、品質向上や提案力アップにつなげることができれば、他の制作者との差別化にもつながります。
また、AIで浮いた時間を学習や営業、改善提案に使うことで、仕事の単価や継続案件にも良い影響を与えられます。
これからのWeb制作では、AIを味方にしながら、人にしかできない発想や課題解決力を発揮することがますます重要になります。
AIが作ったコードを確認する知識。
AIが作った文章を編集する力。
AIの提案をクライアントの目的に合わせて調整する力。
こうした能力を身につけることで、AIに振り回されるのではなく、AIを使いこなすWeb制作者になれます。
ぜひ今回紹介した10の活用術を、できるものから一つずつ取り入れてみてください。
小さな作業をAIで改善する経験を積み重ねることで、制作スピードと品質の両方が高まり、AI時代に選ばれ続けるWeb制作者へ近づいていけるでしょう。