what-are-kpi-and-kgi-a-simple-explanation-of-how-to-set-and-pursue-goalsKPI・KGIって何?目標の立て方と追い方をわかりやすく解説

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2025.7.3

KPI・KGIって何?目標の立て方と追い方をわかりやすく解説

はじめに:その“目標”、本当に成果につながっていますか?

日々の業務やプロジェクトで、「とにかく頑張っているけど、手応えがない…」
「どこまで進めばゴールなのか分からない」と感じたことはありませんか?

その原因の多くは、「目標設定」と「進捗の見える化」が曖昧なことにあります。

ここで登場するのが、ビジネスの目標管理に欠かせない2つのフレームワーク

  • KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)
  • KPI(Key Performance Indicator:主要業績評価指標)

この記事では、KGIとKPIの基本から、実際の立て方・活用方法まで、
マーケティングやチーム運営に役立つ情報をわかりやすく解説していきます。

1. KPI・KGIとは何か?シンプルな定義と違い

KGI:最終的に達成したいゴール

KGI(Key Goal Indicator)は、
「このプロジェクト/施策が最終的に成功したかどうかを測る指標」です。

  • 例:年間売上1億円達成、契約件数100件、新規顧客1,000人獲得 など

つまり、KGIは“ビジネス的なゴールそのもの”を意味します。

KPI:ゴールに向けた進捗を測る指標

KPI(Key Performance Indicator)は、「KGIに到達するために追うべき途中経過の指標」です。

  • 例:月間リード獲得数、資料請求件数、広告クリック率、CVR(コンバージョン率)など

KPIはKGI達成までの“階段”のようなもので、
正しいKPIを追えばKGIに近づく設計になっているべきです。

2. KPIとKGIの関係:木と枝葉のイメージでつかもう

KGIが“木の幹”だとしたら、KPIはその幹に向かって伸びる“枝葉”のようなものです。

![図:KGIとKPIの関係図]

たとえば、

  • KGI:年商1億円
  • KPI:
    • 月間新規顧客数500名
    • サイト訪問数1万
    • メール開封率30%
    • 平均単価2万円以上

このように、KPIがKGIに直結している構造が大切です。

3. KPI/KGIを使った目標設定のステップ

ステップ①:目的とKGIを明確にする

まず、取り組みの目的とゴール(KGI)を明確にします。

例)自社SaaSツールの新規契約を増やしたい
→ KGI:Q4までに月間契約数100件を達成

ステップ②:KGIを分解し、KPIを設計する

次に、KGI達成のために必要な要素(KPI)を逆算で設計します。

例)契約100件 → 無料トライアル500件 → LP訪問者5,000人 → 広告表示回数50万回

KPI項目目標値
LP訪問者数月5,000人
CVR(LP→トライアル)10%
トライアル→契約率20%
顧客単価月2万円

数字が見えると、チーム全体の行動も明確になります。

ステップ③:モニタリングとPDCAを回す

KPIは「途中チェックのものさし」です。
週次・月次で進捗を確認し、未達なら改善アクションを起こす必要があります。

  • 広告クリック率が悪ければ:バナー見直し・訴求変更
  • トライアルからの契約が低ければ:オンボーディング改善

PDCAを高速で回すことで、KPI→KGIへと着実に近づけます。

4. よくあるKPI設計ミスとその対策

ミス①:「測れるけど意味がない」KPIを追っている

例:「SNSのフォロワー数」「ブログの更新回数」
→ それがKGIにどうつながるのか不明確

対策:「KPI=KGIとの関連性が高いか?」を常に意識しましょう。

ミス②:「KPIが多すぎて混乱」

やみくもに10個以上のKPIを設定してしまうと、何に注力すればいいか分からなくなります。

対策: 最重要KPIは3つ程度に絞るのが理想です。

ミス③:「現場の行動と結びついていない」

KPIを追っても現場の動きが変わらない場合、それは「見せかけKPI」です。

対策: 実際のアクションと密接に連動したKPIに修正する必要があります。

5. KPI/KGIを活用するためのツールと習慣

  • Googleスプレッドシート/Excel: KPI進捗表を週次更新
  • ダッシュボードツール(例:Google Looker Studio、Tableau): グラフ化して視覚的に共有
  • 定例ミーティング: KPI共有→気づき→対策まで毎週15分でも実施
  • OKRやMBOと組み合わせる: 中長期目標との整合性を取る

継続的に見える化・共有することが、チーム全体の“目線を合わせる”カギです。

6. 業種別KPI・KGIの具体例

ECサイト運営

  • KGI:月商500万円
  • KPI:
    • サイト訪問数:30,000/月
    • 平均購入単価:5,000円
    • コンバージョン率:3%

BtoBマーケティング

  • KGI:月間商談数50件
  • KPI:
    • ホワイトペーパーDL数:300件
    • セミナー申込者数:100名
    • メール開封率:30%

人材紹介サービス

  • KGI:年間マッチング成功数100件
  • KPI:
    • 登録者数:1,000人
    • 企業ヒアリング数:200社
    • 成約率:10%

まとめ:KPIとKGIを活かすには「設計力と習慣化」

最後に、KPI・KGI活用で大切なことをまとめます。

  • KGI=最終ゴール、KPI=そのための行動指標
  • KGIから逆算して、意味のあるKPIを設計する
  • KPIを定期的にチェック・改善し、PDCAを回す
  • 数を追うのではなく、“意味を持った数字”を追う

しっかりとした指標があれば、迷わず正しく進めるチームになります。
今日から、あなたの目標設定にKPI・KGIの考え方を取り入れてみませんか?

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